旅を撮る

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アジア・中東そして、日本を旅した記録

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大切な何か。分かった気がした。と思った。。。

しかし、この数分後にハティア最果ての地に住む者たちが牙を向ける。

そして、大切な何かは、序章にすぎなかった。


先日、締めくくった文言。

なんて、壮大なんだ。と、つい思ってしまう。

それほどまでに、ハティアで得たものは大きかった。

一人でもいいから、私が見た、何か。が伝えられるといんだけど。。。


美しいものを見たことがある人って沢山いると思うんだけど。

美しい景色
美しい人
美しい心

でも、なぜ美しいか、は中々わからないものだと思うし、

それを考える、きっかけってあまりないと思うし、

それを知ることができる機会というのも少ないと思う。

私が考える、美しさの理由。

それは。。。?











最果ての地、ハティア。

全てが美しい。そう思った。

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リキシャに揺られながら感じた風は、清々しかった。

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空気が綺麗。ってだけじゃなくて、何かを浄化してくれる。そんな感じの空気だった。



この美しい場所を離れたくない。そう思った。

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私は、少女に背中を押されるようにこの地を離れた。

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1km、いや数百メートル、リキシャに揺られていると、

子供が体全体で大声をあげていた。

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そして、目線の先には、長い一本道を塞ぐように人だかりができていた。

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何かが起きているそう思った。

リキシャから歩き始めると、道の真ん中で子供が、逃げるようにハイハイをしていた。

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私は人だかりの中へ、ゆっくりと歩を進めた。

人々が怒声を発しあっている。

私は、その声を聞きながら、人々の表情を見ながら。

何が起きているかは、すぐに分かった。

この地は、失われる場所。

この美しい田んぼも、彼らの唯一の収入源は奪われていく。

土地の境界線で、人々が日々争っていることは、教科書どおりだった。

土地がなくなれば、彼らの住まいはおろか、収入源も文字通りなくなる。

彼らが生きていくことは、困難を通り越して、最悪である。

争いは、家族単位で行われていた。

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奥さんである、女性同士どなり声をあげ、

一家の大黒柱、男性同士は掴みあっていた。




超えてはならない一線。

コメを揉むための木が、大きな武器になってしまう。

それを超えてはいけない。私は思った。

しかし・・・それを、ひとりの女性が超えてしまった。

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ひとりの女性が、手を上げてしまった。

そのことに激怒した、殴られた女性の夫が、手を上げた女性に激しく殴りかかる。

すると、殴れている女性の夫が、激怒し・・・

負の連鎖は、繫がっていき。

互いに、心も体も傷つけあいはじめた。




人は弱い。一人でできることなんて、ない。

だからこそ、人は助け合ってでしか生きていけない。

そう思う。



しかし、この地を。ここの人々を見ていて思う。

それは綺麗ごとなんじゃないかと。

この地の人々が助けあっても、できることは限られているとも思う。

でも、まず初めにしなくてはいけないのは・・・

この地の人々が助け合って、共に考える。

考えた先で、ハティアの人々全体で考える、それでダメなら、バングラ

それでもだめなら・・・全ての人間で考える。


この意見・・・綺麗ごとなのは、十分分かってるつもり。


でも、争って生まれることは何もない。

私は、そう思ったら、殴り合いをしている男性の間に入り込んだ。


すると、皆々が私に、興奮気味に話かける。


言葉は分からなくても大体わかる。

第三者の私に、客観的にみれる私に、自分達の意見の正当性を認めて欲しいための意見。



現段階で私には出来ることはない。。。。


そう思った。私はリキシャのアンちゃんに視線を向けた。

彼は静かに、リキシャを動かした。

私も、帰ることにした。

美しいと思ったこの地で起きている背景。

それは、厳しい現実であった。

人の、表情もあそこまで厳しいものになるものなのか。

彼らの大切なもの。は何なのだろうか・・・

もしかしたら、彼らは大切なものを傷つけあって今を生きているのではないだろうか。

そう思うと・・・心臓が締め付けられるようだった。



この地を生きることは。

とても厳しい。

しかし、その中でも必死で働いている人がいたのも事実。

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そして、とてもとても強く、輝いている瞳を持っている女性もいた。

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笑顔が素敵な少年もいた。

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頼りになる、おね~ちゃんだっている。

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厳しい中で咲いた花はとても美しい。

そう、【蓮】のように。


ハティアで私は、暗闇の中に光をみた。

そこに、見えたものは美しかった。

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色々なことを感じれた、ハティア。

今日で、終わりです。次なる目的地はバティアリ。

船でまた向かうことになります。

出航!!!

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NIKON D90
Sigma 24mm F1.8
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by b-koshi | 2011-07-16 18:51 | |-バングラデシュ

ハティアの現実


「あなたがたの立派な活動はよくわかりました。素晴らしいです。
しかし、私はこのハティアで起こっている現実が体感できていません。
それが体感できる場所を教えて下さい。
そこに、大切な何かがあると思うのです。」

随分偉そうなことをいって教えてもらった場所へ私は向かった。

最果ての地。

そこにある、何か。

頭で理解できなくてもいい、体感できれば。

五感を刺激してほしい。

そう思い、私はリキシャに揺られた。

すると、

長い長い一本道へ出た。

5kmほどある。

その先端が私の目的地であることを、直感的に理解した。

その景色は、言葉に出来ないほどの美しさだった。

なぜこれほどまでに、美しいのか。

私は体全体で、この地の1部をになりたくて、リキシャから降りた。

自分の足で、1歩1歩、今という時を味わいたくて。

とても幸福だった。しかし、写真を撮ることを行わなかった。

なぜだろう。

今もそれは分からない。

強いて言うならば、大切な何か。が壊れて消えてしまいそうだったから。



歩を進めていくと二人の少女が、私に寄ってきた。

どこいくの?というようなことを聞いているようだった。

私は、目先に沿って、指を指した。

少女達は、静かに、小走りに私の前へと躍り出た。

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一本道なんだけどな・・・そう思い、私はついていく格好となった。

そして、目的地へと着いた。

先日、伝えましたがハティアは移動する島。

一方が、海に削られ、一方が堆積し増える。

私が訪れた地は海に削られる、場所。

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ここもまた、とても美しい場所だった。

「失われていくもの」「去りゆくもの」って、とても美しいと私は思っているのです。

桜は散り際が美しい。
人は死に際が美しい。
なんて感じで。

だから、ここもなくなる地だという実感を自分は出来ているのかな。なんて思いました。


この地が美しいだけでなく、私はこの地から離れたくない。

いや。動きたくない。そう思った。

私は、陽が傾くの眺めていた。

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あ~心地いい。

すると、後ろから声が聞こえる。

振り返ってみると、少女が手を振っていた。

おそらく、待っていてくれたんだと思う。

ただ、私には帰るきっかけをもらえた。そう思った。

うし、帰るか。

そう思って、少女のところへ歩み寄り、帰ることにした。

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ほんと良い場所だったな~っと、しみじみ思っていた。

大切な何か。分かった気がした。と思った。。。

しかし、この数分後にハティア最果ての地に住む者たちが牙を向ける。

そして、大切な何かは、序章にすぎなかった。

そこは、また次回~

Nikon D90
Sigma 24mm f1.8
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by b-koshi | 2011-07-09 18:21 | |-バングラデシュ